Last Updated on 2026年3月17日
フランスに長期留学する場合、学生ビザ(VLS-TS / VLS-T)を持つ外国人留学生もセキュリテ・ソシアル(フランスの公的医療保険)への加入が義務付けられています。 加入にはいくつかのステップを踏む必要があります。
前編では書類提出までの流れをまとめましたが、今回は保険証を受け取るまでの手続き を紹介します。
Contents
仮番号(NIA)通知が届く
必要書類をすべて提出し、受理されると、仮番号(Numéro d’Identifiant d’Attente)が発行されます。これは登録したメール宛に通知が届きます。


書類を提出してから返事が届くまで、20日ほど待ちました
仮加入証明書(Attestation de droits)をダウンロードする
仮番号の段階でも医療費の払い戻しは可能です。 Mon espace にログインし、 「Statut de la demande」→「Attestation de droits」 から証明書をダウンロードしておきましょう。
PDFをスマホに保存しておくと、診療所で提示が必要になった際に便利です。

証明書はPDFデータなので、PDFをスマホにダウンロードする等、手元に保管しておくと安心です。
かかりつけ医(médecin traitant)を登録する
払い戻し率を最大にするためには、主治医の登録が必要です。Doctolib(医療機関を検索する地図アプリ)などで近所の医師を探し、初診時に médecin traitantを登録します。
初診で feuille de soins(診療費請求書)を受け取った場合は、CPAM に郵送することで払い戻しが受けられます。
正式番号が届いたら
Carte Vitaleを更新する
正式番号が発行されてはじめて、Ameli(Assurance Maladie(医療保険)のオンラインプラットフォーム)にログインできるようになります。
このプラットフォームからCarte Vitale(保険証)を申請できるので、早めに申請しましょう。

Carte Vitaleがあれば、診療所や薬局で直接払い戻しを受けられるようになり、フランスでの医療の活用がより便利になります。

私の場合、正式番号が発行されるまで6カ月かかりました。私からCPMに訴えても聞いてもらえませんでした(電話が通じない・直接事務所に行っても、電話で相談するよう窓口で追い返される)。学校の留学生担当の部署に連絡をお願いしたら、すぐに発行されました……。
Ameliでは以下の手続きが可能です。
- 医療費の払い戻し状況の確認
- Carte Vitaleの申請・情報更新
- 住所・銀行口座(IBAN)などの個人情報更新
- 診療履歴の確認
- 書類(Attestation de droits など)のダウンロード
- CSS(Complémentaire Santé Solidaire)の申請
銀行口座情報を登録する
医療費の払い戻しは銀行口座へ振り込まれるので、Ameliアカウントに 銀行口座情報(IBAN)を登録する必要があります。
口座番号の入力ミスや未登録のままだと払い戻しに時間がかかることがあるため、予め必ず確認して登録しておきましょう。
最後に:ややこしいポイントまとめ
Mon espaceのアカウントはAmeliのアカウントではない?
留学生向けサイトで作った Mon espace のアカウントは、正式な社会保障番号が付与される前の仮アカウント です。書類審査が完了すると、Ameliから 社会保障番号の仮番号(Numéro d’Identifiant d’Attente)が記載された通知 が届きます。
仮番号が発行されれば医療費の払い戻しは可能ですが、正式番号が発行されるまでは「一時的な個人識別番号」と考えましょう。正式番号が決定すると、Ma Carte Vitale発行のためのフォームが郵送され、Ameliのアカウントも正式に有効になります。
書類不備への対応
仮の社会保障番号が発行されても、提出した書類に不備がある場合、AmeliからMon espace経由で書類の再提出依頼が届きます。
不備のまま放置してしまうと、正式な社会保障番号の発行が遅れてしまうので要注意です。
払い戻しには IBANの登録が必須(未登録だと振り込まれない)
留学生は口座番号の入力ミスが多いと聞いたので、必ず確認が必要です。
また、医療費の払い戻しは 銀行口座への振込のみとなります。
IBAN を Ameli アカウントに登録していないと、払い戻しが遅れたり、そもそも処理されなかったりするので面倒なことになりそうです。
