【留学準備】海外の送金サービスの利便性、ネットの評判と経験談

Last Updated on 2025年8月20日

低コストを全面に出す送金サービスのリーディングカンパニー

インターネット上で「海外送金ならw◯seが一番便利で安い」といった記事をよく見かけます。日本語のブログや比較サイトでも、手数料の安さやアプリの使いやすさが強調され、あたかも万能のサービスのように紹介されています。私自身もそうした評判をいくつも読み、フランスで銀行口座を開設するまでの手段としてw◯seの送金サービスの利用を決めました。

本人確認で問題発生

ところが実際に家賃を送金しようとした際、送金のための本人確認でつまずきました。はじめにマイナンバーカードを提示したのですが、表の券面にはすでに将来の国外転居日が刻印されていることを理由に、マイナンバーでの本人確認は無効と判断されました。

その代わりとしてフランスの滞在先に関する賃貸契約書のアップロードを求められました。送金依頼をした現時点で私の住所はまだ日本にいるので、マイナンバーカードの住所はまだ有効であること、どうしてもダメならパスポートなどでの現住所情報を確認するべきではないかと問い合わせましたが、それに対する回答はありません。

想定の範囲でしかありませんが、最初の担当者はマイナンバーカードの記載情報をしっかり確認しておらず、また次の担当者は名前や日本語の文面から察するに、おそらく質問の趣旨を理解していなかったと察します(これは私の日本語での質問が分かりにくいがゆえに正しく翻訳されなかったということかもしれません)。

その後またも本人確認失敗の通知があり、私が提示した契約書の日付は将来のものなので認められないとのこと。代わりにマイナンバーカードの提示の指示があり(おそらく共通のテンプレートをコピーして貼り付けたような内容)、もはや話がかみ合わないとさとりました。他の会社のサービスで送金を実行するため、w◯seでの送金依頼のキャンセルを申し出ました。

しかしこれに対する反応はなく、マイページの送金の進捗状況は数日経っても本人確認失敗と表示たままで、手続きはクローズとなりません。ログインページには本人確認の手続きをせよというアラートが表示されたままです。

送金状況はアパートの大家さんにも共有しているので、もし彼がしっかりした方でこの送金の進捗をフォローしていたら、本人確認で長らくつまづくということは、私の身の上に何か問題があるのでは…と余計な不安を与えかねません(このことも伝えましたが、残念ながら何の回答もありません)。

「すぐに使える」「安い」の落とし穴

送金を急いでいた私にとっては大きな支障であり、迅速な新規登録や送金というセールスポイントとの落差に強い戸惑いを覚えました。

それよりも困ったのはサポート体制です。最初だけ漢字のお名前でおそらく日本の方でしたが、それ以降回答者はいつも違う人で、何度質問してもいつだって具体的な回答が返ってきませんでした。

私にも十分落ち度はあって、国外転居に際してマイナンバーの海外利用の手続きをする前だったら何の問題はなかったかもしれせん。だから、私がもっと余裕を持って登録手続きをしておくべきでした。

でも、このサービスは低コストを強みとしていますが、イレギュラーにははめっぽう弱いということを確信しました。組織の実態としては人件費が十分に割かれておらず、ユーザーが安心できるサポート体制は整っていないように感じました。

問題は未解決だけど、情報を鵜呑みにしてはいけないことを痛感

インターネットでこの会社のトラブル関係を調べてみると、真偽は確かではありませんが、海外では私と同じような本人確認のトラブルや口座凍結で送金や口座利用に制限が生じた事例が伺えます。

私自身、これまで何かを紹介するブログを書く際はサービスの利便性ばかりに目を向けていたことを反省しました。当たり前のことですが、便利さを強調するだけでは、実際に利用する人に必要な注意喚起は伝わりません。

今回の経験を通じて強く感じたのは、評判を鵜呑みにしないこと、そして手続き関係は必ず余裕を持つことの大切さです。

どんなに便利と宣伝されているサービスでも、追加の確認や予期せぬ制限がかかる可能性は常にあります。ひとつの方法だけに頼らず、銀行送金や他のサービスも含めて複数の選択肢を持ち、準備を早めに始めることが安心につながります。

終わりに

w◯seは評判通り大いに便利なサービスだと思います。イレギュラーが発生しない限り。

しかし「評判通りにスムーズにいく」と安易に思い込むのは危険です。低コストの便利さの裏には限界がある。このことを理解した上で使い分けることが、サービスを賢く使うコツかも知れません。

今回の経験で何より私自身、ブロガーとしてものを見る目をしっかり養い、正しく評価できるようになりたいと改めて思いました。