Last Updated on 2025年11月23日
ニース近郊の海辺にあるカーニュ=シュル=メール(Cagnes-sur-Mer)では、毎年秋に美食の祭典「Salon du Palais Gourmand(サロン・デュ・パレ・グルマン)」が開催されます。

このイベントのことは、イベント最終日前日に地元のニュースで知りました。翌日は祝日で学校が休みだったので、急きょクラスメイトと行ってみることに。
当初はあまり期待していなかったのですが、想像以上に楽しい・おいしいものに出合うことができました。
会場は競馬場
イベント会場となったのは、海風が心地よく吹く競馬場(Hippodrome de Cagnes-sur-Mer)。

地中海を望むこの広大な競馬場は、南仏を代表する競馬施設のひとつ。レースシーズンには全国から観客が集まる人気スポットです。
サロンはレースの中でなく、普段は駐車場となっているエリアで行われました。


私は開催時刻に合わせてバスと徒歩で向かいましたが、車が次々に入ってきました。
フランス全国+隣国の生産者が集結
イベントは10時から始まります。少しだけ遅れて会場入りした頃にはもう賑わっていました。
というのも、このイベントの魅力はなんといっても出店者の多彩さです(会場でいただいたリストは最後に添付します)。

フランス本土各地のワイン生産・販売者をはじめ、チーズ、シャルキュトリ(豚肉加工品)、フォアグラ、トリュフ、きのこ、オリーブ農家、チョコレート屋など、約220のブースが勢ぞろい。
さらにはイタリアやギリシャなど地中海沿岸の隣国からも出店者が参加し、国境を越えた味の交流が行われていました。
カーニュで全国各地食べ歩き
会場内のほとんどのブースでは試食や試飲をさせてもらえました。地方特産品の勉強のための試食を繰り返していたら、お腹も心も満たされました。
もちろん、どれも購入できます。

以下、特に印象に残ったおいしいものを厳選してご紹介します。
ワイン

まずはニース郊外にあるワイナリー、Domiane de la Sourceの赤ワイン。品種はフォルノワール。パワフル。
ニースには何軒かワイナリーがありますが、今回、こちらに出店していたのはこのワイナリーだけでした。

ジュラ地方アルボワにあるHenri Maireの赤ワイン。土っぽい、素朴な感じ。
ぶどうはトルソーという、この冷涼な地域でしか栽培されていない珍しい品種とのこと。

シャトーヌフ・デュ・パプからもいくつかの生産者が出店。
こちらは黄金トリオのGMS(グルナッシュ、ムールヴェードル、シラー)。スパイシーで濃ゆい。もう少し寝かせたほうが美味しそう。
チーズ
会場にはたくさんのチーズ生産者が大きなチーズを展示。ワイン同様、ほとんど試食させてもらえました。
こちらもキリがないので、おいしかったチーズをピックアップします。

イタリアのパルミジャーノ・レジャーノ。
大きなチーズからスライスしてくれました。本場のチーズってこんなに芳醇なのね。

フランス北部のミモレット。これはチーズ?と思うほど鮮やかなオレンジ色。こちらも濃厚!

個人的に大好きなコンテ。30月熟成のものも。
鴨の加工品
フォアグラの瓶詰めが陳列するブースもちらほら。もちろん試食もできます。

高品質なフォアグラは、脂っこくないことを知りました。
パンとの組み合わせは最高です。
シャルキュルトリ

5年寝かせた生ハム。噛む喜びを知る

バスクの豚のソーセージ。オリーブ入りとピーマン入り、どちらもほんの薄切りのスライスに味わいが凝縮。こちらはお買い上げ。
ほかにも南仏産のバリエーションクラフトビール、香り高いトリュフ製品、そして蜂蜜やチョコレートなど、フランスの地方の特産を知り、味わうよい機会となりました。




入場料は
入場料は8ユーロですが、住民向けのチラシや公式ウェブサイトにある招待状(invitation)を受付で持参か提示すれば、無料で参加できます。
地元のメディアによると、多くの住民は毎年招待状を印刷して訪れ、ここで家族と美食の時間を楽しんだり、年末のおつまみを用意しているとのこと。

秋にしては強すぎる南仏の日差しの中で、たくさんの笑顔と「ボナペティ!」が飛び交う一日となりました。
休憩で使用した競馬の観戦席からは、穏やかな海に初雪を待つアルプスのふもとの絶景も楽しむことができました。

来年も開催予定とのことで、南仏にお住まいの方や秋にこちらを訪れる予定の方はぜひ要チェックです。
出店者リスト
約220の出店者のうち、半分くらいがワイン生産・販売者でした。
ワインに限っては本当にフランス本土の各地から生産者が集まっています。




