Last Updated on 2025年11月26日
ニース近郊のカーニュ=シュル=メール(Cagnes-sur-Mer)では、毎年晩秋の週末に栗祭り(Fête de la Châtaigne)というイベントが開催されます。

今回は、このイベントの様子をご紹介します。
栗の香りが運ぶ、南仏の山の空気
今年で26回目を迎えるこの栗祭りは、地元の山の恵みをみんなで祝うことを目的とした、素朴で温かいローカルなお祭りです。

今年はこの地に珍しい雨に見舞われ、予定日の一週遅れでの開催となりました。
会場となるジェネラル・ド・ゴール広場付近には、コートダジュール地域をはじめとしたフランス各地の屋台が並んでいました。


会場のど真ん中は鉄柵で囲まれ、ムッシュたちが栗を仕込んでいました。次第に焼き栗の香ばしい匂いが広がってきました。

会場には屋台の他、木工職人たちの実演や木製の遊具、動物たちのパレード、小さなふれあい農場も。



12時にはこのイベントのメインの催しが始まります。
それは、広場の中心で焼かれていた焼き栗が、ホットワインと一緒に参加者に無料で配られること。

いつになっても距離は縮まず…

広場で焼かれたこの焼き栗は、約1トン分が無料で振舞われたようです。

お祭りの主役であるこの栗は、イゾラ(Isola)、サン=テティエンヌ=ド=ティネ(Saint-Étienne-de-Tinée)、サン=ダルマ=ル=セルヴァージュ(Saint-Dalmas-le-Selvage)、ヴァルドブロール(Valdeblore)といったコートダジュールの北部、アルプス山脈南端の山岳地帯で採れたもの。
会場には、これらの地域から来た生産者の屋台もありました。

常にお客さんでいっぱい
コートダジュール観光局のブースには、これらの山岳部の冬季の山情報が並んでいました。これらの地域は冬にシーズンを迎え、ウィンタースポーツを楽しむためにやってくるフランス人で盛り上がるそう。

そう、コートダジュールの魅力は海だけではなく、冬になれば内陸部にあるアルプスのふもとにでウィンタースポーツが楽しめます。

街に漂うクリスマスの気配
11月に入ると、カーニュの街には控えめなイルミネーションが灯り、ショーウィンドウには星や松ぼっくり、金糸のリボンなどが飾られています。



コートダジュールならでは?

お菓子屋さんやスーパーに置いてあるのはシュトーレンではなくイタリア菓子のパントーネだったりするのも、国境に近い土地ならではです。

カーニュ=シュル=メール、山と海が出会う町
丘の上のオー=ド=カーニュ(Haut-de-Cagnes)地区は、蜂蜜色の壁と石畳の路地が続く中世の村。
頂にはグリマルディ城(Château-Musée Grimaldi)が構え、ここからは青く光る海やアルプスの稜線が同時に見渡せます。
また、画家ルノワールが晩年を過ごしたレ・コレット(Les Collettes)を公開するルノワール美術館も見どころのひとつ。まだ足を運べていないので、別の機会でまた来ようと思います。
一方、海沿いのクロ=ド=カーニュ(Cros-des-Cagnes)地区は、華やかなニースに比べて穏やかで落ち着いた空気が漂っています。
昔ながらの漁師町としての風景が残り、色とりどりの船が並んでいます。散歩道は広く歩きやすく、飛行機の離発着を遠くに眺めながら、ゆったりと海風にあたる時間が心地よい場所です。
ニースからのアクセス
ニースからこの町へは電車またはバスを利用できます。主な交通手段をご紹介します。
電車(TER)
カーニュの町中には2つのSNCF駅があります。
- Cagnes-sur-Mer(中心街やお城のあるHaut-de-Cagnes方面)
- Cros-de-Cagnes(海辺方面)
これらの駅は、ニースやアンティーブから出ているTER(地方列車)で簡単にアクセスできます。電車は本数も多く、時間帯によっては10〜20分間隔で運行されているため、非常に便利です。
駅からHaut-de-Cagnesまでは徒歩でも行けますが、坂道が急なので、以下に紹介するバスや無料シャトルの利用がおすすめです。
バス
コートダジュール国際空港からは付近のバス停から出ているLigne 620(620番線)がおすすめです。
この路線はニースとカーニュ、アンティーブやカンヌなどの海沿いの町を結ぶルートで、観光にも日常の移動にも使いやすいです。
日帰りでも十分楽しめます。
