【留学準備】ピルをまとめて処方してもらえた話|渡航前の不安がひとつ解消

Last Updated on 2025年8月7日

こんにちは。フランス好きなfraco( @chezfraco )です。

私は若い頃から貧血なのに月経量が多い体質で、特に生理2日目の対策に長年悩まされてきました。

fraco(フラコ)
fraco(フラコ)

なんだか資源の無駄遣いしているような気分でした(聞き手は苦笑)。

学生時代は鉄剤を飲んでいたこともありますが、貧血は改善されても月経の症状が変わることはありません。これは体質なんだと諦めていました。

 

ピルとの出会いはフランスの記事

ピルの存在を意識したきっかけは、フランスのあるメディアの記事でした。

1960年代のフランスでは、避妊薬としてのピルが論争を巻き起こし、やがて女性の社会的地位を高めるきっかけになったこと。さらに現代では、多くのフランス人女性がピルを用いて体調をコントロールしている──

その内容を読んで、「私の症状だって改善できるかもしれない」と私の心に一筋の希望が差し込んだものです。

 

ピルの効用

ピルは女性ホルモンのバランスを整え、排卵を抑えることでさまざまな症状を緩和する薬です。
「経口避妊薬」として広く知られていますが、実際には以下のような症状にも用いられます。

  • 月経痛・月経過多
  • PMS(生理前症候群)
  • 子宮内膜症

ホルモンの変動を安定させることで感情の起伏も抑えられ、卵巣を一時的に「休ませる」効果があるとも言われています。

日本では避妊のための服用の場合は全額自己負担です。生理痛や月経困難症、PMS、子宮内膜症等「治療目的」の場合、超低用量ピルに限り医師の診断に基づき保険適用となります。民間の調査会社の資料によると、2022年の日本での服用率は5~6%程度のようです

フランスでは、1967年に経口避妊薬の使用が合法化され、女性の自己決定権や性の解放を象徴するものとして社会的に大きな注目を集めました。一時は約7割の女性が服用していたという記録があり、現在は2~3割程度とやや減少傾向にあるとはいえ、ピルはフランス女性のライフスタイルに根づいています。

私自身、実際に婦人科で相談してみたところ、あっさり処方してもらって驚いたことをよく覚えています。もちろん治療薬としての扱いなので、保険が適用されます。

それ以来、診療を含めて毎月数百円でピルを服用しています。今では大切な健康管理の一環になっていて、スポーツイベント等のタイミングと重なっても「生理が不安」という感覚はほとんどなくなりました。

 

渡航準備中に浮かんだ薬の不安

fraco(フラコ)
fraco(フラコ)

そういえば、ピルどうしよう

留学生活への不安というのは、こんな風にふとした瞬間にやってきます。

  • もはやピルないと本当に不安だ。
  • フランスではどうやって手に入れるんだろう。
  • 保険証はすぐに届かないらしい。
  • 今は先生に診てもらいながら服用しているけれど、これから大丈夫だろうか。
  • 日本の病院で何ヶ月分まで出してもらえるのか。
  • 病院でまとめて処方してもらえるのだろうか。

急に不安になってネットで調べてみましたが、情報はまちまちです。

これはもうかかりつけの先生に直接聞くしかありませんので、不安を抱えながら病院にいってきました。

fraco(フラコ)
fraco(フラコ)

今の先生、すごく怖いんです

 

実際に医師に相談してみた

結論から言って、数ヶ月分の処方をしてもらえました。本当にひと安心です。

診察のときにお伝えしたのは以下のとおりです。

  • 来月からフランスに長期滞在する予定である。
  • しばらく日本の病院で受診できなくなる。
  • フランスの病院で診察を受けたいが、保険証が手元に届くまで数月かかるらしい。
  • 可能であればせめて3ヶ月分くらい処方してもらいたい。

先生によると、この病院では3月分は保険適用となること、また私の体調は今のところ問題がないので、自費になるが必要分出してもらえるとのこと。

結局、追加で3月分を自費で処方していただくことになりました。

fraco(フラコ)
fraco(フラコ)

急に降ってきた不安が解消されたので、今は一安心です。

 

服用は慎重に

とはいえ、ピルは薬です。

また、年齢を重ねると、血栓症などの副作用が増えるというリスクがあります。

また、ネットで調べた限りの情報でしかありませんが、フランスではピルを入手するために医師(一般医または産婦人科)の処方箋が必要なケースがほとんどのようです。初診の予約に時間がかかることもあります。

したがって、海外生活最初の数月分だけでも日本であらかじめ処方してもらうのが安心です。

 

おわりに 早めの行動で不安が一つ減った

今回の件で感じたのは、相談して良かったということです。

というのも、数月前からお世話になっているこの先生は口コミの評判がとても悪く、実際、いつも少し怖いので責められたら嫌だと勝手に思い込んでいたからです。

海外生活では、言葉や医療制度の違いから、不安を感じる場面が少なくありません。

だからこそ、日本にいる間にできる備えはきちんとしておきたいものです。

fraco(フラコ)
fraco(フラコ)

フランスの病院に行ったらまたレポします。

コメントする