Last Updated on 2025年9月30日
海外生活で避けられない「手数料」問題
フランスで生活を始めると、まず直面するのがお金のやりとりです。私の場合、毎月の家賃振込や学費の分割支払いは避けて通れません。金額も大きいため、できるだけ無駄なコストを抑えたいところです。
日本の銀行からフランスの銀行に直接送金すると、手数料だけで数千円かかることがあります。さらに銀行によっては為替レートのスプレッドも大きく、また銀行の中継なる謎の経費が知らないうちに引かれていることがあるため、送金額が大きいほど負担も大きくなります。私はフランス入国後Nickelの他、学生特典キャンペーンに引かれてBNPパリバ銀行の口座を開設しましたが、日本から送金する段階でコストが膨らむことを知り、結局、Nickelで現金入金+デビットカードでの生活費支出以外、フランスの口座をほとんど利用していません。
留学生活にフィットする決済サービス「Wise(ワイズ)」
結局私が落ち着いたのはWiseというイギリスに本社を置く決済サービスです。
インターネット上で「安い・便利」と評判ですが、実際に使ってみてその理由がよく分かりました。
まず、Wiseはリアルタイムでの為替レートで両替できることです。銀行のように大きな上乗せがなく、透明性が高く安心です。手数料も数百円から数ユーロ程度で済み、銀行経由に比べて圧倒的に安いです。
また、送金スピードも早く、日本時間で送金手続きをすると数分〜1日程度で着金することがほとんどです。送金の状況はアプリ等でリアルタイムで確認できるのも心強いポイントです。
さらにユーロ建てのIBAN(銀行口座情報)を取得できるので、家賃や光熱費の支払いにも利用可能です。ただしWiseはフランスに拠点を置く銀行ではないため、大家さんや学校から「フランス国内の銀行口座」等を指定される場合、別途対応が必要となる点が要注意です。
実際、学校のクラスメイトにもwise利用者が何人かいます。私と同じように海外送金に使っている人もいれば、日常的な出費にwiseのデビットカードを使っている人もいます。クラスのWhatsAppグループにちゃっかり友達紹介キャンペーンのリンクを共有している人も。
家賃の振込はWiseで
今も家賃の支払いの最適解を研究中ですが、今のところ、日本の銀行からWiseに円建てで入金した後にwiseで円をユーロに両替し、大家さんの銀行口座に振り込みという形で利用しています。銀行経由の送金は手数料が3,000円近くかかりますが、この方法であれば数百円で済みます。毎月の家賃でこの差が出るのは大きいです。
上記の通り、一度フランスの銀行に送金してから大家さんに振り込む方法を考えましたが、結局Wiseから直接送金するほうがシンプルで安上がりです。送金前にアプリやウェブサイトで手数料や受取額をシミュレーションできるので、安心して手続きを進められます。
正直なところ、以前本人確認のやり取りで手間と時間を取られたことがあり、大きな不満を感じました。しかし、それを差し引いてもWiseの利便性とコスト削減効果は大きく、今では欠かせない存在になっています。
まとめ
フランス留学生活では、送金コストをどう抑えるかが生活費全体に直結します。
海外に住んでいなくとも、Wiseのデビットカードを作っておくと、海外旅行での買い物時などでクレジットカードでの支払いより低い手数料で済むので、おすすめです。