Last Updated on 2026年1月4日
フランスのスーパーでは、パスタ類に並んでお米も比較的豊富に手に入ります。
クスクスに少々飽きてきたので、最近はお米を買い、自宅にあるお鍋でおいしく炊ける方法を日々研究中です。
ということで今回は、おいしいご飯の炊き方のコツをご紹介。
フランスで手に入るお米の種類
フランスで最も身近なお米といえば、南仏の湿地広がるカマルグ地方で生産されているブランド米(IGP Riz de Camargue)です。

香りは良く、炊き上がりも決して悪くありません。ただ日本米に慣れていると、どうしても粘りの弱さが気になります。おにぎりにしようとするとうまくまとまらず、少し扱いにくさを感じます。
インド米などの長粒米(riz long)も、スーパーでは安価で簡単に手に入ります。
ただ、こちらも日本米のような粘り気はほとんどなく、白ご飯として食べる場合には、性格がまったく異なるお米だと感じます。用途を選べば優秀ですが、日本の食卓で想像する「ご飯」とは別物です。
日本米を手に入れたい場合は、アジアの食材を扱う専門店を利用するのが現実的です。
ニースのあるお店では、1kgが3ユーロ台で売られており、日本と比べても極端に高い印象はありませんでしたが、ヴィンテージは不明です。

鍋でご飯を炊くときに大切なこと
私は炊飯器や土鍋を持っておらず、鍋でご飯を炊いていますが、コツをつかめば案外おいしいご飯を炊くことができます。
中でも重要なのは、次の2点です。
炊く前に、しっかり水を吸わせる
お米を洗ったあとは、すぐに火にかけず、半日以上水に浸けておきます。
目安は、米粒が透明から完全に白く変わっていること。ここまでしっかり吸水させると、加熱したときに内部から均一に膨らみ、粒の輪郭を保ったまま火が通ります。
私は日本にいた頃は玄米を食べており、母に倣って、炊く前に半日以上(一晩)吸水時間を取ることを習慣にしてきました。玄米は白米以上に水を吸わせないと芯が残りやすく、この工程を省くと、味も食感もはっきり落ちてしまいます。
フランスで鍋を使ってご飯を炊くようになり、この「水を吸わせる」という工程の重要性を、あらためて実感することになりました。炊飯器のように細かな調整を機械がしてくれない分、炊く前の準備が、そのまま結果に表れるからです。
特にフランスでは空気が乾燥していることもあり、お米自体が水分を失っていると感じることが多くあります。日本にいるときよりも長めに時間を取って吸水させたほうが、結果的に失敗が少なくなると思います。
火を止めた後、ふたを開けずにしっかり蒸らす
水が沸き、ご飯の香りが立ち、鍋の中の泡が次第に消えて水分が見えなくなったら、火を止めます。ここから先が意外と軽視されがちですが、鍋炊きではとても大切な時間です。
火を止めたあとは、すぐにふたを開けず、そのまま10分ほど置いておきます。
中の様子が気になっても、触らない。すべては蒸気を逃さないためです。

この蒸らしの時間で、鍋の中では米粒の表面と中心に残っていた水分がゆっくりと行き渡ります。火を止めた直後はまだ粒ごとに水分量の差があり、食感も不安定ですが、蒸らすことでその差が均され、全体として落ち着いた状態になるようです。
正直なところ、この2点を守るだけで、鍋炊きご飯の失敗リスクはかなり下がります。
今後の予定
フランスに来たばかりのころは、ホカホカの白いご飯ははぜいたく品だと思っていましたが、自炊を前提にすれば、ご飯は嗜好品ではなく、むしろ堅実な選択肢になります。

今後も最適解を求めて研究を重ね、究極にはお昼に手作りのおにぎりを持参できればと思います。
