海外留学準備:長期滞在の場合の航空券の選び方

Last Updated on 2025年7月4日

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海外生活は何かと出費がかさみます。

家賃に生活費、入学料に授業料…中でも無視できないのが渡航費用ではないでしょうか。

同じ便でも購入場所や方法によっては数万円の差が生じることもあります。

私は仕事を辞めて私費留学するため、出費は最大限押さえたいところ。まさに今、往きの航空券を確保すべく、格安航空券の仕組みなどからしっかり調べているところです。

そこでこの記事では、留学や海外赴任といった「長期滞在」において、どのタイプの航空券をどう選ぶべきかをケースごとに解説します。

 

航空券の種類

まず、航空会社や旅行会社のサイトで販売されている航空券は、主に3つの種類があります:

  • 往復航空券
  • 片道航空券
  • 周遊(マルチシティ)航空券

旅行やビザ不要の短期滞在であれば、往復航空券を選ぶことが多いと思います。また、渡航の期間さえ決まれば、便を選ぶのにそれほど複雑に考えなくても大丈夫でしょう。

しかし留学や海外赴任など、長期滞在の場合、単に料金だけでなく変更・キャンセルの柔軟性も考慮する必要があります。

では、航空券を選ぶ際のポイントをご紹介します。

 

航空券購入のポイント

ポイント1:滞在期間はどれくらいか

▶ 1年以上の滞在予定がある場合 → 片道航空券がおすすめ

往復航空券の復路の日程は、原則往路から1年以内しか設定できません。そのため、滞在期間に帰国の予定がない場合は片道航空券が適しています。

旅行会社に勤務している知人は、「片道航空券は高い」と話していました。しかし実際に格安航空券比較サイトなどで調べてみると、LCCが多くはありますが往復航空券を選択した場合の往路の料金よりも安価な片道航空券がいくつもありました。

ただし、片道航空券での渡航には以下のことに注意する必要があります。

① 片道航空券での入国ができない(非常に厳しい)国がある

たとえば(私がオンライン英会話でお世話になっているトレーナーが済んでいる)フィリピンでは、往復航空券もしくは第三国へ出国する航空券を持っていることが外国人の入国の要件となっており、片道航空券では入国ができないようです。航空券を購入する前に、渡航先の入国要件を確認しましょう。

② 滞在に関する証明書類を用意する

たとえばフランスでは、ビザを保持していれば片道航空券で入国可能です。この場合でも、入国審査で「帰国の意思」や「滞在先の証明」を聞かれる場合があるようです。

入国審査官に疑われたときに対応できるよう、入学許可証や滞在先の契約書等、滞在の目的や滞在先を証明できる書類を手荷物に入れておきましょう。

③ ビザは間に合いそうですか?

これは私のケースです。間に合わないかもしれません……。

というのも大使館へのビザの申請が既に予約埋まっており、書類の準備が整っても8月上旬にならないと申請ができません。私の場合、ビザの申請から発給まで数週間がかること、また夏休みの期間でさらにお盆を挟むため、渡航予定日までに無事にビザが下りるのか、非常に不安な状況です。

格安航空券は文字通り正規の航空券よりも安価ですが、変更やキャンセル不可のものが多いので注意が必要です。ビザの発給に時間がかかりそうな場合、多少割高でも日程の変更や払い戻し可能な航空券を選んだ方が安心です。

 

▶ 1年以内に一時帰国の予定がある場合 → 往復航空券の検討を

一時帰国の予定があるなら往復航空券がおすすめです。渡航の日程が確実ならば格安航空券でもよいと思いますが、そうではない場合、以下のことに注意しましょう。

  • 復路の日程変更に事務手数料がかかる場合が多い
  • キャンセル時に事務手数料がかかる、または(かつ)返金額が少額、または不可の場合がある。

ちなみに、往復航空券にはOPENチケットというチケットがあります。

これは復路の渡航日と便名の指定がないタイプの航空券ですが、基本的に費用は普通運賃と同じくらい非常に割高です。

柔軟性はありますが、時期によっては希望の日時の便は満席の場合もあるので要注意です。

ポイント2:目的地到着前に複数都市に立ち寄る場合

私も当初は、留学前にシンガポールの友人を訪ねたり、フランス国内を観光してから学校に向かおうと考えていましたが、ビザの発給がギリギリになりそうなため断念しました。

それでも「せっかくの渡航だから他の都市にも寄りたい」と考える方も多いでしょう。

方法としては以下の2つがあります。

▶ 周遊航空券を購入→最も楽で手間が少ない

各航空会社、もしくはTrip.comやエアトリといったOTAで「周遊航空券」を選択し、全ての渡航先を選んで一括購入する方法です。

💮 メリット

周遊航空券なら1つの予約で全旅程の移動手続きが完結するので、荷物を預けるのもスムーズな場合が多いです。また、一括で購入することで事務手数料やクレジットカード利用手数料等を抑えることで、個別に購入するよりも安くなる場合もあります。

⚠️ デメリット

私が調べる限りですが、概して移動の効率が悪いです。出発・到着時刻が現地の深夜だったり、トランジットが4時間以上かかる場合もあります。また、LCC(格安航空会社)やMCC(中レベルの)航空会社といった航空会社が除外されるなど、組み合わせに制限が出る場合もあります。

Trip.comは目的地をたくさん設定してもいくつもの案を考えてくれました。

▶ 各フライトを個別に航空券を購入→移動時間の省エネなどアレンジが自在

上記のサイトで「片道航空券」を選択し、旅程に併せて個別に購入する方法です。

💮メリット

航空会社や出発時間帯などを自由にを選ぶことができます。トランジットの時間を最小限にしたい場合は個別に購入した方がよいかもしれません。また、LCCを使えば費用を抑えることが可能です。

⚠️ デメリット

乗継トラブルは自己責任となることです。また、移動のたびに預け荷物の引取りや再チェックインが必要です。さらに各航空会社で予約番号が異なるため、フライト変更の融通が利きにくいことも考慮に入れる必要があります。

ポイント3:柔軟に変更ができる復路便を購入しておくと安心

1年以上帰国しないつもりでも、急な用事で帰国せざるを得ないこともあります。逆に、年末年始に帰国するつもりでもできないケースもあるでしょう。

▶変更やキャンセルが可能なチケットを購入する 

変更やキャンセルが可能な復路便を持っておくことで、急な予定変更にも対応しやすくなります。

Google FlightsやOTA(オンライン旅行代理店)サイトは便利ですが、変更・払い戻し可能なチケットのみを抽出する機能は基本的にありません。航空会社公式サイトか、旅行代理店に直接問い合わせるのが確実です。

 

最後に 

航空券は早ければ早いほど安く購入できます。

ビザや渡航準備の目処が立った段階で、なるべく早めにチケットを確保することをおすすめします。

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